建築パースに使える人物素材サイト10選!人物添景の合成手順・ポイントを解説
建築パースに使える人物素材サイトを知っていると、より簡単に合成を行えます。しかし、人物素材サイトによって特徴がそれぞれ異なるため、どの人物の素材サイトを利用すべきかを知っておくことも重要です。そこで今回は、数ある人物素材サイトのなかから、とくに建築パースに使える人物素材サイトを10選紹介します。それぞれのサイトの特徴を紹介するだけでなく、人物添景や合成手順のポイントについてもあわせて解説します。
目次
3.まとめと案内
1.建築パースに使える人物素材サイト10選を紹介
建築パースに使用できる人物素材サイトは多く、人物素材が豊富なサイトをはじめ、自動車や機械の素材が豊富なサイトなど特徴はさまざまです。それぞれのサイトの特徴を理解して、ご自身の建築パースとして使用できるサイトをみつけましょう。
『NO-N-NO』
NO-N-NOは人材写真だけでなく、樹木やテクスチャの無料素材が多く揃っています。人材素材のサイトは、外国人をモデルとしていることが多い傾向にあります。一方、NO-N-NOでは外国人をモデルに限らず、日本人の人材写真が豊富にあります。NO-N-NOは、人物素材を探す際のフィルタリング機能も充実しています。走るアクションや座るアクションなどの基本動作だけでなく、スマホをかける、飲食をする、横たわるなど、あらゆるアクションの画像が用意されているため、ほしい動作の素材をすぐに検索できるでしょう。人物のアングルも正面や横顔、後ろ、下などから検索可能です。ほかのサイトで欲しい人物添景の素材がみつからなかった方は、NO-N-NOを一度利用してみましょう。
会員登録 | 必要 |
料金 | 無料素材ダウンロードデータあり有料素材は単体・セット・DVD販売 |
フォーマット | PSD、PNG |
『SKALGUBBAR』
SKALGUBBARは人物添景の素材が豊富で、さまざまなポーズをしている人物素材を探せます。人物素材の種類は少なく、シンプルな素材が多い印象です。ウェブサイト自体は非常に扱いやすいため、シンプルな素材を探している方はこちらのサイトがおすすめです。
会員登録 | 不要 |
料金 | 無料ダウンロードあり(人物素材が豊富) |
フォーマット | PNG |
『MR CUTOUT.COM』
MR CUTOUT.COMには、外国人の人物画像が豊富に揃っています。外国人専用の人物添景サイトは数多くありますが、なかでもMR CUTOUT.COMは非常に人気のある有名なサイトです。会員登録は必要ですが、基本的には無料で画像をダウンロードでき気軽に使用できます。ダウンロードの上限は1日に2.5MBまでと上限があるため、枚数を多くダウンロードしたい場合は有料会員になる必要があります。月額15ドルで70枚までダウンロードでき、質の高い素材が多いため有料会員になっても損はありません。人物添景以外にも、動物や自然、乗り物、地面などの素材もあります。
会員登録 | 必要 |
料金 | 無料素材ダウンロードデータあり有料素材はサブスクリプション契約が必須 |
フォーマット | PSD、PNG |
『vizpeople』
vizpeopleは、人物添景素材だけでなくさまざまなジャンルの素材をダウンロードできます。種類が豊富で一つひとつの画像の品質が高く、3Dのテクスチャを探している方にもおすすめです。ただし、素材の品質は高い一方、バリエーションはそれほど多くはありません。複数の素材を比較検討できないため、同じテーマで異なる素材をたくさんほしい方にはあまりおすすめしません。同じ素材でもアングルの異なるものが用意されているため、角度の異なった人物添景素材を選びたい方には向いています。有料素材も豊富にあり、ほかのサイトと比較しながら探してください。
会員登録 | 必要 |
料金 | 無料素材ダウンロードあり有料素材はダウンロード販売 |
フォーマット | PSD、PNG |
『Non Scandinavia』
Non Scandinaviaは、とくに北欧風の人物添景の素材が豊富です。素材の解像度も高く、品質の高い素材を探している方におすすめです。しかし、素材の種類は少ないため単純なイラストやシルエットしかありません。シンプルな素材を探している方にとってはNon Scandinaviaはおすすめですが、いろんな種類の人物添景を探している方には物足りないと感じるかもしれません。ほかの素材サイトと組み合わせて使用するのがよいでしょう。
会員登録 | 不要 |
料金 | 無料ダウンロードあり(人物の背景が豊富) |
フォーマット | PNG |
『VIShopper』
VIShopperは、人物添景の素材が豊富にある有名なサイトです。フィルタリングを細かく設定できるため、希望の人物添景素材をみつけやすいです。ほかの素材サイトではあまり見られない機能である、視野角の調整や光方向でのフィルタリングで検索できます。ほかにも季節や動作、民族などでフィルタリングができるため、少し変わった素材を探している方は一度試してみましょう。VIShopperは、有料素材がメインですが無料素材も豊富に用意されています。人物の無料素材だけで200枚近くも用意されているため、無料でご自身のほしい素材がみつかるかもしれません。有料素材を購入する場合は、1枚300円ほどかかるため少し高いです。有料素材は高いですが、質の高さと種類の豊富さがこのサイトの魅力といえるでしょう。
会員登録 | 不要 |
料金 | 無料素材ダウンロードあり有料素材はダウンロード販売 |
フォーマット | PSD |
『Architizer』
Architizerでは、3D素材の高品質な素材が数多く用意されているため、高い確率で気に入った画像がみつかるはずです。建築パースの素材を使用する際に、2Dの素材だけでは物足りないときがあります。
無料で人物素材をダウンロードできるArchitizerのサイトは、アメリカの建築コミュニティーサイトが運用しているため、建築に関する素材が豊富です。3,000px以上の高画質の素材なども用意されているため、一度利用してみてください。
会員登録 | 必要 |
料金 | 無料ダウンロードあり(人物データが豊富) |
フォーマット | PSD |
『Unsplash』
Unsplashは、質の高い素材が豊富で人材添景の画像が豊富です。3Dレンダリングの素材では、ほかのサイトにはないクオリティーの高い素材を手に入れられるでしょう。人物添景だけでなく、自然や壁紙、旅行、建築などのジャンルも豊富です。Unsplashでは、ブラック&ホワイトのジャンルがとくに人気です。クオリティーの高いモノクロ写真を探している方は、ぜひUnsplashを利用してみてください。
ダウンロードは会員登録不要で無料です。有料会員になると、毎月追加されるメンバー限定コンテンツや無制限のロイヤリティフリーの素材をダウンロードできます。通常は月額16ドルですが、年間の一括で支払うと月額6ドルと安くなります。今後Unsplashを定期的に利用していこうと考えている方は、有料会員になることをおすすめします。
会員登録 | 不要 |
料金 | 無料ダウンロードあり(建築物や風景写真が豊富) |
フォーマット | JPG |
『Pexels』
Pexelsは、高品質な画像と動画を提供しています。人物添景の素材が豊富で、無料でダウンロードできるため一度試してみるものよいでしょう。素材の品質は、ほかのサイトと比較してもクオリティーが高いです。画像だけでなく動画の品質も非常に高く、通常ならば有料で提供されるような動画もPexelsでは無料で手に入れられます。動画の素材を探している方はPexelsで一度調べてみてください。
Pexelsは、会員登録を行わなくても無料でダウンロードできます。会員登録すると、今までダウンロード履歴を閲覧できたり、好きな写真家をフォローできたりする機能があります。何度もPexelsを利用される方は、会員登録しておくことをおすすめします。
会員登録 | 不要 |
料金 | 無料ダウンロードあり(建築や都市の画像が豊富) |
フォーマット | JPG |
『Pixabay』
Pixabayでは、写真のみならずイラストや音楽、音響効果、GIFアニメーション、動画などの素材が豊富に用意されています。写真やイラストは高品質な素材のものが多く、AIにより生成された無料のイラストなどが人気です。無料のフォト写真だけでも140万枚以上の素材があり、ほかのサイトと比べても多くの素材があることがわかります。どの素材もクオリティーが高いため、建築パース素材を探している方にもおすすめです。Pixabayの素材を使用する場合は、著作者に対して許可をとる必要がありません。加工や商品化も可能なため、素材を自由に扱えるメリットもあります。
会員登録 | 不要 |
料金 | 無料ダウンロードあり(イラストや写真、ベクター素材が豊富) |
フォーマット | JPG |
2.人物添景の合成手順とポイント
建築パースで使える素材をみつけたら、あとは適切な手順を踏んで合成を行います。ただし、事前に合成手順のポイントを理解していないと、使用する素材がよくても上手く合成できません。ここでは、人物添景の合成手順とポイントについていくつか解説します。
2-1.シーンのイメージに合う人物素材を選ぶ
まずは、シーンのイメージにあう人物添景の素材を選ぶことが重要です。作りたいシーンと全く関係のない素材を選んでしまうと、上手く合成できたとしても違和感が残ります。建築パース素材はあくまで土台であり、写真ではありません。人物の向きにも注意して素材を選びましょう。前向きや横向き、後ろ姿などの向いている方向により人物添景の印象が大きく異なります。歩く姿や座っている姿など、適切なアクションの素材を選ぶと違和感なく合成できます。歩く姿の人物素材を選ぶ際は、後ろ姿の素材を選ぶことをおすすめします。後ろ姿の人物素材は抽象的であるため、いろいろな建築パース素材と相性がよいです。正面の人物添景素材は合成が難しいため、正面の人物素材を選んで違和感がある場合は、後ろ向きの素材を選んで試してください。
2-2.パース上でリアルなサイズ感に調整する
人物素材をリアルなサイズに合わせないと違和感が残ります。したがって、合成する際は建築パース上で微調整を行う必要があります。3Dソフトウェアの機能によりますが、素材の高さをリアルに設定できる場合があり、使用するソフトウェアによっても完成度が異なります。リアルなサイズに調整する際は、高さだけでなく太陽光のあたる方向も意識してください。影を作成すると立体感がでるため、大きさを調整する際には太陽の方向も考える必要があります。人物素材を選ぶ際のポイントは、足元を確認しましょう。人物素材の両足の先端の角度が大きいと調整しづらいため、足元の角度がなるべくゆるやかな素材を選ぶ必要があります。建築パース上に人物添景を合成した際に、違和感がある場合は足元の角度の大きさを意識すると上手くいくことが多いです。
2-3.影の作成と明るさの調整をする
素材に影があっても、人物添景素材に影がない場合は不自然な状態になります。影の大きさや方向を意識して3Dソフトウェアで編集すると見栄えがよくなります。また、完成後の彩度や色相を確認しましょう。調整をしないと、建築パース素材と人物素材の明るさに違いが生じます。彩度の明るさを微調整して、上手くなじむようにしてください。
3.まとめ
今回は、建築パースに使える人物素材サイトを10選紹介しました。人物素材サイトは種類が豊富なため、ご自身の必要とする素材のあるサイトを探さなければいけません。サイトにより特徴が異なるため、一つひとつ確認して気に入った人物素材を選びましょう。また、合成手順やポイントをおさえて合成を行うことも重要です。よい素材でも、建築パースと相性が悪いと上手くいかない場合があります。微調整しても上手くいかない場合は、ほかのサイトで似たような素材がないかを探して試してみるのもおすすめです。
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