top of page

Revitとは?機能や使い方まで徹底解説!

更新日:1月6日

目次

 


1. Revitとは

Revit(レヴィット)は、アメリカのソフトウェア開発企業であるAutodesk社が開発した、建築設計や構造エンジニアリング向けのBIM(ビルディング インフォメーション モデリング)に対応したソフトウェアです。


 

2. Revitの入手方法とインストール

Autodesk社のホームページから、インストールパッケージをダウンロードできます。そして利用者は自分でPCにインストールします。

 

1.スタンダード版:

インストール日から30日の無料試用期間があります。30日以降購入しないと起動できなくなる。

オンラインでサブスクライブの購入ができます。月払い・年払いと3年間の期間限定ライセンス形式となっており、

期間が切れる前に再度ライセンスを購入しないと利用できなくなります。

具体的なインストール方法の詳細は、Autodeskのホームページから参照できます。

 

2.教育版:

AUTODESK系列のソフトウェアは教育版があり、これはスタンダード版と同等の機能を提供しています。

学生や教員、教育機関のスタッフが教育目的で無料で利用できます。

学生証などの在学証明書を提出できれば教育機関限定版のライセンスを自ら申請できます。(申請ページはこちら)

 

教員や学生でなく、また教育機関に所属していない場合でしたら、在学証明書や成績証明書、学生証、または教育機関に在籍していることを示す書類を提供できないため、審査を通過できません。​

 

ただし、当社にお任せいただければ、代理で教育機関限定版を申請して獲得できます。当社は複数の教育機関と連携し、教育機関限定版のライセンスを保有しています。



3. BIM建築 3DCAD「Revit」を学べるルートは?

 

3-1. Revitの講座に参加する学習方法

 多くのパソコンスクールでは、Revitの講座が開講されています。これらの講座に参加することは、Revitを学ぶための一つの有効な方法です。以下に、特に有名な講習をご紹介します。

 

 


 

 

 

セミナーで学ぶ方法には以下の特徴やメリット・デメリットがあります。

 

メリット:

- 短期間で集中的に学べるため、効率的にスキルアップが可能。  

- 対面授業のため、講師に直接質問しやすく、理解が深まりやすい。

 

デメリット:

- 短期間で多くの内容を学ぶため、十分に消化・理解できないまま講座が終了してしまうことがある。  

- 対面形式のため、会場への移動が必要。スケジュール調整が難しい場合は参加が困難になる。  

 

 

3-2. オンライン動画を活用した学習方法

 Revitの操作方法を学ぶには、オンライン動画を見ることも効果的な方法です。

AutoCADの公式サイトでは、Revitの操作方法を学べる専用のコンテンツを提供しており、また建築系のユーチューバーも多数存在します。彼らが投稿しているRevitの操作解説動画を無料で視聴することで、自分のペースで学習を進めることができます。オンラインでいつでもどこでも学べるのが大きな利点です。

 

以下、特におすすめの学習サイトをご紹介します。

 

 ① AutoCAD公式サイトのコンテンツライブラリ

AutoCAD公式サイトでは、Revitの操作方法を学べる動画コンテンツが提供されています。初級編、中級編、上級編が体系的にまとめられており、無料で視聴可能です。初心者から上級者まで、段階的にスキルを習得することができます。


 ② 「BIM CHANNEL」

「BIM CHANNEL」は、ファシリッチ株式会社の二上祥社長が運営するYouTubeチャンネルおよびブログです。Revitの操作方法を丁寧に解説する動画や記事が数多くアップロードされており、説明が分かりやすいと評判です。初心者でも理解しやすい内容で、実践的なスキルを学ぶのに役立ちます。

 

これらのオンラインリソースを活用することで、効率的にRevitの操作を習得することができるでしょう。

 

4.Revitの簡単な画面説明・使い方

4-1.プロジェクトを新規作成

建築、構造、設備など、設計する内容によってテンプレートを選択します。建築物のタイプによっても建築テンプレートを用意しておくことをお勧めします。

 

4-2. 立面図で高さ方向を設定

立面図で、高さ方向の数値を設定します。これにより1F、2Fなどの高さを寸法ではなく、フロアの名前等での指示が可能になります。

 

4-3. 通り芯、平面プランを作成

作図は2DCADと同じですが、プロパティ設定で部材がどのフロアまでの高さか指定しておくことで、自動的に3Dモデルが作成されます。

 

4-4. 建具を配置

細かい取り合いや、建具の配置などを調整します。位置や高さを変更すると、2D図面も連動して変更されますので、3Dビューで確認してみましょう。床や階段・梁・天井など、それぞれ2Dでの作図とほぼ同じ操作感で作成していくことができます。

 

4-5. 3Dデータを活用

BIMで平面情報を入力すると、自動的に3Dモデルが生成されます。これをプレゼンテーションパースなどに活用することが可能です。オンラインで無料の素材をダウンロードすることもできます。さらに、Revit Liveを利用すれば、ワンクリックでVRデータに変換することができます。

3Dモデルは設計を可視化できるので、設計の初期段階から、通路幅や棚の高さなどの細かい部分について、施主の要望に沿った設計を進めることができます


4-6. シートを作成

提出用の図面を作成します。平面図、矩計図、パース、面積表、建具表など、必要な要素をシートに配置し、ページレイアウトを調整します。

あらかじめよく使う図面枠をテンプレートとして登録しておくと、作業効率が大幅に向上します。従来、確認申請に15~20枚の図面を提出していたケースが、Revitを活用することで6枚の図面で申請が受理された事例もあります。


5.Revitの特徴                   

5-1. 設計

RevitはCADソフトの一種ですが、BIMに特化している点が最大の特徴です。

建物の3Dモデルや平面図を迅速に作成でき、モデル間の干渉チェックや構造解析といった作業を効率化します。さらに、3Dモデルを活用することで、内外装のパース作成や設計初期段階での日照時間を考慮した自然光の検討も容易に行えます。建物の壁、ドア、窓などはインテリジェント要素として配置されるため、後から建具寸法や情報を変更することが可能です。

これにより、設計初期段階からのプロセスを高速化し、工期全体を通じて設計内容の可視化を進められます。また、RevitにはAutodesk社が提供するさまざまな拡張モジュールがあり、日本向けに特化したツール(Autodesk Revit Extensions)や、モデル・図面作成を効率化する便利な機能が備わっています。さらに、サードパーティー製のアドオンや連携可能なソフトウェアも充実しており、必要に応じてカスタマイズが可能です。

加えて、Revitは設計図面の成果物を効率的に作成することができます。3Dモデルを基に平面図、立面図、断面図が自動的に生成されるほか、建具表や面積表などの集計表、3Dビュー、レンダリングなども簡単に作成可能です。また、作成した3DデータをVRに対応させることで、デザイン案を早い段階で共有できるようになり、これまで負担となっていた図面の変更やチェック作業を大幅に軽減します。Revitは効率的で便利な設計支援ソフトです。

  

5-2. コラボレーション

建築プロジェクトには、多くの作業者が関わり、それぞれ異なる役割を担います。

Revitは、さまざまな目的で活用できる優れたソフトウェアであり、プロジェクトの建物モデルを分割して作業および管理が可能です。建物の外部設計、内部設計、設備設計、家具レイアウト設計など、作業内容ごとにレイヤーで分類し、それぞれ保存することができます。また、他の作業と紐付けられた設計データを保存すると、軸となる設計図も自動的に更新されるため、チーム設計において生じがちな設計データ間のズレを防ぐことができます。他の利用者が設計図を編集したい場合には、編集許可を申請し、許可を得ることで作業が可能です。

さらに、現在使用中の要素の状況は色分けされて表示されるため、共同作業がよりスムーズに進められます。また、プロジェクトモデル内ではリアルタイムでチャットを活用して意思疎通を図ることができるため、離れた場所にいるメンバー同士でも円滑にチーム設計を行えます。

これらの機能により、無駄な出張費を削減し、メンバーの労働時間の負担を軽減することが可能です。Revitは、効率的かつ効果的なプロジェクト運営を支援するソフトウェアです。

   

5-3.ビジュアライゼーション

Revitでは、作成した3Dモデルを活用して、多様な方法でレンダリングを行うことが可能です。メンタルレイやレイトレースなどの技術を利用するほか、Autodesk 360のクラウドシステムを活用することで、CPUへの負荷を抑えながら効率的にレンダリングを進めることができます。

レンダリングされた3Dモデルを作成することで、プレゼンテーションや現場説明など、さまざまな場面で利用でき、関係者との意思疎通がスムーズに行えるという大きなメリットがあります。


6.推奨スペック                   

Revitを快適に使用するためには、扱うモデルの規模に応じて適切なシステム要件を満たすことが重要です。以下に、モデルの規模別に推奨されるスペックをまとめました。


6-1.最小モデル(エントリーレベルの構成):

· オペレーティング システム (OS): 64 ビット版 Microsoft® Windows® 10 または Windows 11

· CPU: Intel® i-Series、Xeon®、AMD® Ryzen、Ryzen Threadripper PRO(2.5 GHz 以上)

· メモリ (RAM): 16 GB 以上

· グラフィックス カード: Shader Model 5 搭載の DirectX 11 対応グラフィックス カード、および 4 GB 以上のビデオ メモリ


6-2.中規模モデル(バリュー: 価格と性能の両立):

· OS: 64 ビット版 Microsoft® Windows® 10 または Windows 11

· CPU: Intel® i-Series、Xeon®、AMD® Ryzen、Ryzen Threadripper PRO(2.5 GHz 以上)

· メモリ: 32 GB 以上

· グラフィックス カード: Shader Model 5 搭載の DirectX 11 対応グラフィックス カード、および 4 GB 以上のビデオ メモリ


6-3.大規模モデル(パフォーマンス: 大規模で複雑なモデル):

· OS: 64 ビット版 Microsoft® Windows® 10 または Windows 11

· CPU: Intel® i-Series、Xeon®、AMD® Ryzen、Ryzen Threadripper PRO(2.5 GHz 以上)

· メモリ: 64 GB 以上

· グラフィックス カード: Shader Model 5 搭載の DirectX 11 対応グラフィックス カード、および 4 GB 以上のビデオ メモリ


これらの情報を参考に、使用目的やモデルの規模に応じた適切なシステムを選択し、快適なRevitの操作環境を整えてください。

 

7. Revitを活用する為のおすすめツール        

Revitをさらに活用するためには、追加のツールやアドオンを利用することで作業効率や機能性を向上させることができます。以下におすすめのツールをいくつか紹介します。


7-1. Autodesk純正ツール

Revit Extensions

· Revitの標準機能を拡張するためのモジュール。

· 日本向けに特化したテンプレートや設計ツールを含む。

· 構造解析や建築デザインの自動化に便利。

Dynamo for Revit

· 視覚的プログラミングツール。

· 反復作業の自動化、設計プロセスのカスタマイズ、パラメトリックデザインの作成に利用。

· プログラミングの知識がなくても簡単に操作可能。

Autodesk BIM 360

· クラウドベースのBIMコラボレーションプラットフォーム。

· チーム間でモデルの共有、設計レビュー、タスク管理が可能。

· プロジェクトの効率的な管理に最適。


7-2. サードパーティ製アドオン

Enscape

· 高速リアルタイムレンダリングとVRツール。

· Revit内のモデルをシームレスに視覚化でき、プレゼンテーションやクライアント説明に役立つ。

Lumion LiveSync

· RevitのモデルをリアルタイムでLumionに同期。

· 高品質な外観・内観パースやアニメーションを素早く作成可能。

Twinmotion

· 使いやすいレンダリングとVR作成ツール。

· Revitとの連携が簡単で、スピーディにリアルなビジュアライゼーションを実現。

UNIFI

· ファミリ管理ツール。

· Revitファミリやテンプレートを効率的に整理・検索できるため、大規模プロジェクトで特に有効。


7-3. ファミリ作成・管理ツール

RevitWorks

· 高品質なファミリテンプレートを提供。

· 特定の設計用途に最適化されたファミリを効率的に作成可能。

Content Browser

· ファミリやプロジェクトテンプレートの管理ツール。

· 複数プロジェクト間でのリソース共有を簡単に実現。


7-4. コラボレーション向けツール

Navisworks

· プロジェクトの統合と干渉チェックを行うツール。

· Revitと組み合わせて、複数の設計データを統合管理可能。

Clash Detective (Navisworks Add-on)

· モデル間の干渉検出を効率的に行い、設計ミスを早期発見。


7-5. その他便利なツール

Bluebeam Revu

· PDF化や設計図面のレビューに最適。

· Revitとの連携でPDFファイルを簡単に生成・編集可能。

Ideate Software

· Revit専用の一連のアドオンツール(例: Ideate BIMLink、Ideate Explorer)。

· モデルのクオリティチェックやデータ管理に便利。

pyRevit

· オープンソースのRevit用ツール。

· Dynamoの代わりに使えるスクリプト機能や、日常的な作業の効率化をサポート。


7-6. 学習用リソース

· LinkedIn Learning: Revitの基礎から高度なテクニックまで学べるオンラインコース。

· Autodesk University: 無料のウェビナーやトレーニング動画を提供。

· BIMobject: 無料で利用できるファミリや素材ライブラリが豊富。



これらのツールを利用することで、Revitの可能性を最大限に引き出し、プロジェクトの効率やクオリティを向上させることができます。必要に応じて適切なツールを選び、活用してください!

 



閲覧数:40回
bottom of page