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【初心者OK】AutoCADの使い方を徹底解説!

更新日:5 日前

AutoCAD使い方

目次



1.AutoCAD紹介

AutoCAD(オートキャド)は、Autodesk社が開発したCAD(Computer-Aided Design、コンピュータ支援設計)ソフトウェアで、建築、土木、機械設計などの分野で広く使用されています。AutoCADは、2Dおよび3Dの設計や図面の作成が可能で、建築物の設計図、部品のモデル、機械図面などを正確に描くことができます。


1-1.AutoCADのライセンス

AutoCADのライセンスには、商業版(商用ライセンス)と教育版(教育機関向けライセンス)の2種類があります。

①. 商業版(商用ライセンス)

商業版のライセンスは、企業や個人がビジネスで使用する目的で提供されるライセンスです。商用ライセンスでは、プロジェクトの図面や設計を作成し、顧客やクライアントに提供することが可能です。サブスクリプション料金がかかり、期間ごとに更新が必要です。商業版には、通常のAutoCAD機能がすべて含まれ、業種別のツールセットが利用できる「AutoCAD Plus」も選択できます。

 

②. 教育版(教育機関向けライセンス)

AutoCAD教育

教育版のライセンスは、学生、教育機関、教員向けに無料または低価格で提供されるライセンスです。このライセンスを利用することで、教育機関や学生が学習目的でAutoCADを使用できます。AutoCAD 2022以降、教育機関向けライセンスで作成・編集した図面には、従来のような「教育用」ウォーターマークが表示されなくなりました。これにより、教育版で作成した図面を印刷・出力しても、ウォーターマークが含まれません。


1-2.AutoCADの特徴

AutoCADの主な特徴は以下の通りです。

1. 2Dおよび3D設計:詳細な2D図面の作成から、複雑な3Dモデルの設計まで幅広く対応しています。

2. 多用途なツールセット:建築、機械設計、電気設計など、特定業種向けの専用ツールセットが含まれており、効率的な設計が可能です。

3. クラウド機能:クラウドを利用して図面を共有、保存し、複数のデバイスでアクセスできます。

4. 柔軟なカスタマイズ:スクリプトやAPIを使って、作業効率を向上させるカスタマイズが可能です。

5. 互換性:他のCADソフトやさまざまなファイル形式との互換性があり、協力作業がしやすいです。


1-3.AutoCAD Plusの特徴

AutoCAD Plusは、基本的なAutoCAD機能に加え、特定の業種に特化したツールセットが追加され、さらに効率的に設計を行えるように設計されています。主な特徴は以下の通りです。

 

1. 業種別ツールセット:建築、機械設計、電気設計、配管、マップ、プラント3D、そして土木設計など、7つの分野向けツールセットが搭載されており、各分野に最適な機能が提供されます。

2. 高度な自動化:業種に特化したツールを活用することで、ルーチン作業を自動化し、作業時間を大幅に短縮できます。例えば、配管や電気回路の設計、パーツリストの作成など、反復的な作業の効率化が図れます。

3. 設計標準の統合:各業種の設計標準に合わせたテンプレートやライブラリが含まれているため、規格に沿った設計が容易になります。

4. クラウドコラボレーション:クラウド機能により、遠隔地でもチームメンバーと図面を共有し、リアルタイムでの編集やレビューが可能です。

5. 3Dモデルの高度な操作:複雑な3Dモデリング機能が強化されており、特に機械設計やプラント設計で重宝します。

これらの機能により、AutoCAD Plusは複雑で専門的な設計業務を効率的にサポートします。



2.AutoCADの導入方法               


AutoCADの導入方法は以下の手順で進めます。

 

1. パソコンの動作環境を確認  

   AutoCADが動作するための必要なシステム要件を確認します。CPU、メモリ、ストレージ、OSバージョンなどが要件を満たしているか確認しましょう。

 

2. AutoCADのライセンスを購入  &申請

   AutoCADの公式サイトまたは販売代理店から、商用版ライセンスを購入します。

また、七月設計合同会社は教育版を代理で申請できます。

 

3. サインインしてインストール  

AutoCADログイン

   Autodeskアカウントにサインインし、ダウンロードページからAutoCADのインストーラをダウンロードして実行します。画面の指示に従ってインストールを完了させます。

 

4. AutoCADの利用スタート  

   インストールが完了したら、AutoCADを起動し、ライセンス認証を行って利用を開始します。


3.AutoCADの基本的な使い方            


1. AutoCADのコマンド  

コマンドは、画面下のコマンドラインやツールバーから入力します。例えば、LINEで線を引いたり、CIRCLEで円を描くことができます。ショートカットキーも活用可能です。

 

2. AutoCADで図形の描き方

メインツールバーから「線」「円」「長方形」などを選び、画面で指定したポイントをクリックして描画します。また、数値を入力して正確な長さや角度を指定することもできます。

 

3. AutoCADで描いた図形を消したいとき

消したい図形をクリックで選択し、DELETEキーを押します。または、ERASEコマンドを使って消すこともできます。

 

4. AutoCADでの注釈の入れ方

「注釈」タブからテキストや寸法記入を選び、必要な位置に入力します。フォントや文字サイズも自由に調整可能です。


4.AutoCADの便利な機能の使い方          

1. 極トラッキング 

図形を特定の角度で正確に描くための機能です。F10キーでオンにし、指定した角度(例:30度、45度)にスナップしながら描画できます。

  

2. ツールバーの削除

不要なツールバーは右クリックして「カスタマイズ」を選び、表示をオフにします。これで作業エリアを広く確保できます。

  

3. ポリライン   

PLINEコマンドで、複数の直線や円弧を連続して描くことができます。一つのオブジェクトとして扱えるため、編集や移動が便利です。


5.AutoCADのよく使うショートカットコマンド           

L:線を引く(LINE)

 

C:円を描く(CIRCLE)

 

REC:長方形を描く(RECTANGLE)

 

TR:図形をトリミング(TRIM)

 

CO:図形をコピー(COPY)

 

M:図形を移動(MOVE)

 

E:図形を消去(ERASE)

 

ZOOM:図面を拡大・縮小

  

これらを覚えると、作業効率が大幅に向上します。


6.AutoCADのブロック図形機能紹介。        

ブロック機能は、図面内で繰り返し使用する図形やオブジェクトを効率的に管理するための機能です。この機能を活用することで、

設計作業の効率化や図面の整合性向上が図れます。

AutoCADブロック

 

・主な特徴 

1. オブジェクトのグループ化

図形やオブジェクトを1つのブロックとしてまとめ、1つの単位として扱うことができます。

2. 再利用性

作成したブロックは、他の図面でも再利用可能です。ブロックライブラリを作成することで、共通パーツを効率的に活用できます。

3. 一括修正

ブロック定義を変更することで、図面内のすべての同一ブロックを一括で更新できます。

4. 属性の付加

ブロックに属性を設定することで、図面内で管理が必要な情報(部品番号、素材、価格など)を付加できます。

  

・主な利点 

作業時間の短縮: 繰り返し作業の削減。

図面の軽量化: 複数の同一オブジェクトを管理する際のデータ容量を削減。

図面の整合性向上: 同一ブロックを使用することで、図面の一貫性を確保。

  

・使用例 

建築図面における家具や設備の配置

機械図面におけるネジやボルトの配置

電気図面におけるスイッチやコンセントの配置


AutoCADのブロック機能は、設計作業の効率化において非常に強力なツールです。

7.AutoCADを上手く使うポイントとコツ


AutoCADを上手に使うためには、効率的な操作方法や便利な機能を活用することが重要です。以下に、ポイントとコツを整理しました。


1.ショートカットキーの活用

よく使うコマンド(例: L=線、C=円、M=移動など)をショートカットキーで素早く呼び出すと作業が効率化します。

自分でカスタムショートカットを設定するのもおすすめです。


2.マウスの活用

スクロールホイールを使ってズームやパンを素早く操作。

右クリックメニューを有効活用してコマンドのショートカットにアクセス。


3. レイヤーの適切な使用

各要素(寸法、文字、構造など)をレイヤーで分けて管理。

色や線種を設定することで視覚的に整理しやすくなります。


4. ブロック機能の活用

繰り返し使用する図形をブロック化して、作業効率を向上。

属性を付与して情報を一括管理する。


5. テンプレートファイルを作成

標準的な設定やレイアウトを含むテンプレートファイルを用意すると、毎回設定を行う手間が省けます。


6. 動的入力の活用

コマンドラインを使わずにカーソル付近で寸法や角度を入力する動的入力をオンにする。


7. オブジェクトスナップの設定

線の端点や中心点などを自動で選択できるように設定し、精度を高める。


8. パラメトリック機能の利用

図形に拘束条件を設定することで、寸法や形状の変更時に自動的に調整される。


9. 配列複写の活用

規則的に配置するオブジェクトを、直線または円状に複製する「配列」コマンドを活用。


10. 尺度設定の理解と適用

図面の作成時に適切な単位や尺度を設定し、実際の寸法と合致させる。


11. グリッドとスナップの調整

グリッド表示を適切に調整して、図形を正確に配置。


12. トリム(TR)と延長(EX)コマンドの活用

図形の調整作業を迅速に行う。


13. レイアウトビューの設定

レイアウトタブを使用して、印刷範囲や用紙サイズを事前に確認・調整。


14. Express Toolsの利用

AutoCADの追加機能(例: 一括名前変更や寸法ツール)で作業をさらに効率化。


15. カスタムツールバーの設定

自分が頻繁に使うコマンドをツールバーに配置して作業をスムーズに。


16. バックアップの定期保存


AutoCADは自動保存機能があるものの、定期的に手動保存や異なる名前で保存しておく。


17. 図面の軽量化

不要な要素を削除し、「PURGE」コマンドで不要データを整理。


18. 学習リソースの活用

AutoCAD公式のヘルプやチュートリアルを利用して新しい機能を学ぶ。


19. カスタマイズとスクリプト作成

ルーチンワークを自動化するために、LISPやスクリプトを利用する。


20. コミュニティやフォーラムの活用

分からないことがあれば、ユーザー同士のコミュニティで解決策を見つける。


これらのポイントとコツを意識して作業することで、AutoCADの操作効率と成果物の品質を大幅に向上させることができます。


8.AutoCADの使い方が分かる本           

1.はじめて学ぶ AutoCAD 2024 作図・操作ガイド

AutoCADの基本操作から応用までを網羅的に解説した入門書です。初心者が短期間でマスターできるよう構成されています。


はじめて学ぶ AutoCAD 2024 作図・操作ガイド


2.今すぐ使えるかんたん AutoCAD 完全ガイドブック 困った解決&便利技 2023/2022対応版


今すぐ使えるかんたん AutoCAD 完全ガイドブック 困った解決&便利技 2023/2022対応版

AutoCADの基本操作から便利なテクニックまでを幅広く解説しています。付属の練習ファイルを使って、すぐに実践的な操作を学べます。



3.デザインの学校 これからはじめる AutoCADの本[AutoCAD/AutoCAD LT2020/2019/2018対応版]


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AutoCADの基本操作を丁寧に解説した入門書で、初心者でも無理なく学習を進められます。豊富な図解とわかりやすい操作手順が特徴です。 19AutoCAD LT 標準教科書 2022/2021/2020/2019/2018対応

AutoCAD LTの基本操作を初めから順を追って学べる構成になっています。豊富な図解とわかりやすい操作手順が特徴です。


4.AutoCAD LT 標準教科書 2022/2021/2020/2019/2018対応


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5.AutoCADの達人が教えてくれるベストテクニック100[AutoCAD2019対応]

AutoCADの達人が教えてくれるベストテクニック100[AutoCAD2019対応]

実務で役立つ100のテクニックを紹介しており、作業効率を大幅に向上させることができます。中級者から上級者向けの内容です。


これらの書籍は、初心者から上級者まで幅広いレベルのユーザーに対応しています。ご自身の習熟度や目的に合わせて選んでみてください。



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